こんにちは。ここ数年、台風や大雨、地震のニュースを見るたびに「うちの備え、これで大丈夫かな…?」と不安になりますよね。
とくに、女性や小さなお子さん、高齢のご家族がいるおうちでは、“からだにやさしい備え”“手が回らないときでも使える仕組み”が大切です。
この記事では、専門用語をなるべく使わず、毎日の暮らしの延長線でできる「在宅避難」を前提としたやさしい防災をまとめました。
※自治体の避難情報や地域ルールが最優先です。この記事は一般的なポイントの整理としてお役立てください。

1. 「やさしい防災」の考え方|“非日常の道具”より“いつものものを賢く”

非常時の荷物をたくさんそろえても、いざというとき使いこなせなかったり、重くて運べなかったり…。
そこでおすすめなのが、普段づかいできるものを中心にそろえて、非常時は「数・配置・手順」で乗り切るという考え方。
たとえば、飲み水はペットボトルのケース買いをローテーション、照明は充電式ランタンを普段の読書灯に、衛生用品は旅行ポーチ方式でまとめておきます。
「特別なもの」より、“いつものもの+少し多め”が続けやすく、家族にもなじみます。

2. 在宅避難の基本セット|72時間を家で安全・清潔に過ごす

2-1. 飲食・水まわり

  • 飲料水:1人あたり1日2〜3Lを目安に、最低3日分(できれば1週間)。
    常温保存のペットボトルを箱で購入し、賞味期限の早いものから消費・補充(ローリングストック)。
  • 生活用水:浴槽の残り湯、エコキュート(貯湯タンク)の残湯など。飲用には適しませんが、トイレ流し・掃除・体ふきに活用。やけど防止のため、温度確認と十分な冷却を忘れずに。
  • 非常食:いつも食べているレトルト・缶詰・常温のパンなどを多めに。アレルギー対応や離乳食・介護食も事前にリスト化。
  • 調理・食器:カセットコンロ+ボンベ(予備も)。紙皿・割り箸・ラップで洗いものを減らす。
    電気が使える場合は電気ケトル・卓上IHも選択肢ですが、停電前提でガスも備えると安心。

2-2. 明かり・情報・電源

  • 照明:充電式ランタン(まぶしさが少ない拡散タイプ)、小型ヘッドライト(両手が空く)を家族分。
    夜間のトイレや階段には足元灯(センサー)を常設しておくと平時も便利。
  • 通信・情報:スマホ用モバイルバッテリー、携帯ラジオ(ワイドFM対応)。
    充電用のケーブルは家族の機種別に1セットずつ小分けポーチへ。
  • 非常電源:ポータブル電源は消費電力の小さい機器から。冷蔵庫の長時間運転は消費が大きいので、保冷剤+クーラーバッグで開閉回数を減らす工夫も併用。

2-3. 衛生・ケア

  • 簡易トイレ:凝固剤+汚物袋+防臭袋+ポータブル便座(洋式トイレに被せるタイプでOK)。使用後に密封できるゴミ袋(厚手)を十分数。
  • 清潔・生理用品:ウェットティッシュ、からだふき、アルコールジェル、歯みがきシート。
    生理用品は普段使いのメーカーで“多め”に。月経カップや吸水ショーツは水の少ない環境での洗い方も事前確認。
  • ベビー・キッズ:紙おむつ・おしりふき・おやつ・ミルク・使い慣れたマグ。お気に入りのタオルや絵本は安心グッズとして必携。
  • 高齢者:予備の眼鏡・補聴器の電池、滑りにくい室内履き、口腔ケアスポンジ、介護食、服薬カレンダー(後述)。
  • ペット:フード・水・トイレ砂・キャリー。迷子対策の名札(連絡先入り)。

3. 女性・子ども・高齢者に“やさしい”工夫

3-1. プライバシー・冷え対策

  • 着替え・下着:個別に巾着ポーチで区分。吸湿発熱インナー・靴下は余裕を持って。
  • 冷え:アルミブランケットより、使い捨てカイロ+毛布系が体感的。特に首・手首・足首の3つの“首”を温める小物を常備。
  • 生理の困りごと:布ナプキンやショーツ型の併用で交換回数を減らす。廃棄物は防臭袋に入れて保管。

3-2. 子どもの“安心スイッチ”を増やす

  • お気に入りのぬいぐるみ・毛布・絵本は心の防災グッズ
    ランタンに手ぬぐいをかけて“やわらかい明かり”を作ると就寝時に安心。
  • 非常時でも「おやつの時間」「絵本の時間」などいつものリズムを大切に。小さな成功体験(お手伝い)を作ると、不安が軽くなります。

3-3. 高齢者の“つまずき・脱水・服薬”に注意

  • 夜間照明:足元灯・センサーライトで転倒予防。
  • 水分:常温の経口補水液や塩タブレットを少量ずつ。トイレ不安で水分を控えると脱水に。
  • 服薬管理:薬の写真・服薬表・主治医の連絡先をまとめ、家族も把握。予備薬は医師と相談して準備。

4. “家”を使って強くなる|設備・収納・動線の見直し

4-1. 設備の使い方を家族で共有

  • エコキュートの非常用取水:取水栓の位置・開け方・温度確認の手順を印刷してタンク近くへ。
    小学生でも読める写真入りの手順書が実践的です。
  • 分電盤(ブレーカー):どの部屋・家電がどの回路か、テプラなどで表示。漏電遮断器の復旧手順も確認。
  • ガス・水道の元栓:止め方と場所を全員が知っておく。工具は分かりやすい場所に。

4-2. 収納は“取り出しやすさ×家族共有”

  • 非常用品はゾーン収納(玄関・リビング・寝室・車内)へ分散。1カ所に全部置くより、停電時の移動がラク。
  • 透明ボックス+大きなラベルで誰が見ても分かる状態に。「カイロ/電池」「トイレセット」「照明」など用途別。
  • 子ども係・パパ係・ママ係の役割カードを入れておくと、いざというとき動きやすい。

4-3. 動線の工夫

  • 停電時に階段・段差は危険。夜間はセンサーライトで足元を自動点灯。
  • 寝室からトイレまでのルートに障害物を置かない。延長コードは壁沿いに固定。

5. 48〜72時間の「在宅避難」タイムライン

時間帯優先すること具体的アクション
直後〜6時間 身の安全・けがの確認 火の始末/ガス・水道・電気の安全確認/連絡手段の確保(家族の無事知らせ)
6〜24時間 安全な場所の確保・夜間の準備 寝床づくり(寒さ・明かり)/トイレの設営/飲食の確保/情報のアップデート
24〜48時間 衛生・体力の維持 歯みがき・からだ拭き/軽い体操/水分・塩分補給/子どもの遊び時間を確保
48〜72時間 生活のリズム安定 在宅継続か一時避難か判断/近隣と情報共有/ゴミの仮置きルール徹底

ポイント:「何を」「誰が」「どこに」で管理。
例)トイレ担当:パパ/水担当:ママ/照明・寝床担当:子どもも一緒に。小さな役割でも「できたね!」が心の支えになります。

女性・子ども・高齢者のための“やさしい防災”最新ガイド|在宅避難の準備と普段づかいの工夫

6. 家族会議シート|5つの決めごと

  1. 集合場所:自宅内・近所の2カ所(昼・夜の想定)。
  2. 連絡方法:電話がつながらないときのメッセージアプリ・災害用伝言板・グループチャット。
  3. 避難先:指定避難所・親族宅・ホテル等の優先順位。
  4. 持ち出し:各自のリュック内容と置き場所。玄関横フックに常吊り。
  5. サポート:ご近所の見守り・ペット預け先・予備鍵の管理。

この5つをA4用紙1枚にまとめ、冷蔵庫・玄関・寝室に掲示。
スマホの写真フォルダにも入れて、いつでも見られるようにしておきましょう。

7. 防災ポーチ(毎日バッグに入れっぱなし)

  • モバイルバッテリー+ケーブル
  • ミニライト(ボタン式)
  • 常備薬・痛み止め・絆創膏
  • ポケットティッシュ・ウェットティッシュ・マスク
  • 小銭(自販機・公衆電話用)
  • 家族連絡カード(自宅・学校・勤務先・親族・かかりつけ医)

重くならない“ミニマム版の防災”。
出先での帰宅困難や停電でも、「これだけあれば数時間は安心」というセットです。

8. 季節ごとの見直し・1年のルーティン

  • 春:花粉症・UV対策グッズの追加。新学期の連絡先リスト更新。
  • 梅雨〜夏:熱中症対策(経口補水・塩タブレット・冷感アイテム)。充電式扇風機の動作確認。
  • 台風期:飛散物の固定・雨戸・側溝の清掃。ベランダ排水口の詰まりチェック。
  • 冬:カイロ・ブランケット追加。結露・凍結対策、停電時の保温計画。
  • 年末:消費期限の総点検・入れ替え。防災家族会議で役割を再確認。

9. よくあるQ&A(やさしく・ていねいに)

Q. エコキュートのタンクの水は飲めますか?
A. 基本は飲用不可です。生活用水(トイレ流し・掃除・体ふき)として活用し、やけどに注意して温度を下げてから使ってください。
Q. 簡易トイレは何回分あれば安心?
A. 家族人数×1日5回×3日を一つの目安に。来客や体調不良を考えて、少し多めに準備すると安心です。
Q. ポータブル電源で冷蔵庫は動かせますか?
A. 機種と容量によります。長時間の連続運転は消費が大きいため、保冷剤・クーラーバッグ併用や開閉回数を減らす工夫が現実的です。
Q. 子どもが怖がって眠れません…
A. 明かりを柔らかく(手ぬぐいをランタンに被せる等)、お気に入りの毛布・ぬいぐるみ・絵本で普段のリズムを取り戻すと安心しやすいです。
Q. 生理用品が足りなくなったら?
A. 使い慣れたメーカーを多めに備えるのが基本。吸水ショーツや月経カップの併用で交換頻度を減らす方法もあります(清潔に使える環境か事前確認を)。

10. まとめ|“やさしさ”は、いちばん強い備え

防災は、がんばり続けなくて大丈夫。
続けやすい形に小分けにして、家族で共有して、普段づかいしながら更新していけば、それがいざというときの大きな力になります。
女性・子ども・高齢者に“やさしい”ということは、誰にとってもやさしいということ。日々の暮らしが心地よくなる工夫は、非常時にも必ず役立ちます。

まずは、「家族会議シート(5つの決めごと)」「防災ポーチ」から。
そして、家の設備(エコキュート・ブレーカー・ガス・水道)の位置・使い方を、今日中に家族で確認してみませんか?
あなたとご家族の安心が、毎日にやさしく寄り添いますように。

最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
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